皆様こんにちは。さざなみです。
始まったばかりのこのブログですが、どうにか3日坊主を避け、1週間毎日投稿することができました!
まだ序盤も序盤ではあるのですが、飽き性の私としてはひとまず自分を褒めたいと思います。(褒められて伸びるタイプ)
今回は初の読書記録に臨もうと思います。
変な絵/雨穴
今年最初に読んだこちらを紹介します。
まず著者の雨穴さんですが、皆様ご存知でしょうか?
ウェブライター兼ホラー作家兼YouTuberということで色々な顔をお持ちですが、本名・顔・地声すべて非公開という謎に包まれたお方です。(YouTubeで話すときは声を変えられています)
私はYouTubeで始めて存在を知ったのですが、お正月にお節を楽しんでも毎年まともなものが来ない、という超絶シュールな動画から、雨月さん自身が語り部となる1時間前後の本格ミステリー動画まで、沼にはまってしまうような動画が数多くアップされています。
そんな雨月さんの2作目のホラー小説が、この「変な絵」です。
よく見ると何かがおかしい。5枚の絵から読み取る、隠された真実
本作は第一章〜最終章の4章構成です。
第一章は同内容を雨月さん視点で語る動画がYouTubeに上がっているので、気になる方は見てみてください。
第一章は、オカルトサークルに所属する大学生・佐々木が、後輩・栗原から「七篠レン 心の日記」という一年半前に更新の止まった、何の変哲もないブログを紹介されるところから始まります。
レンという男性とその妻・ユキの、一見他愛のない日常が描かれますが、中盤でユキの妊娠した子どもが逆子であることが発覚。
日が進んでも逆子は直らぬまま出産予定日は近づき、その頃からユキは突如絵を書き出します。
赤ちゃん、幼児、成人女性、成人男性、老女の5枚の絵に隠された秘密を、佐々木と栗原で解き明かしていく…という内容です。
第二章以降では主人公を始め登場人物が変わりますが、一見普通な変わった絵から謎を解いていく、という流れは同じです。
最終章まで読むとより一層面白い作りになっているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
小説と漫画の中間のような感覚
ここからは私の感想になります。
とにかく、読みやすいです。
絵が題材になっていることもあり、文中には絵や図がふんだんに用いられています。
小説を読みながら、文章を図や立体に変換するのが苦手な人に対し、とても優しい作りになっています。
かくいう私も空間把握能力が低く変換が苦手なタイプなので、すらすらと読めました。
また文体が軽いため内容のわりに重い雰囲気になりすぎず、普段小説を読みなれない人でもすっと入り込めると思います。
描写よりもストーリー展開を重視しているようなので、各章はもちろん全体としての流れ・伏線回収が鮮やかでした。
読了感もすっきりしています。
重厚なミステリー小説を期待してしまうと軽さをマイナスに感じてしまうかもしれませんが、私個人としては小説と漫画の中間の新たなジャンルのようで、新鮮な気持ちで楽しむことができました。
新年1作目に相応しい作品でした!
最後に
初めての読書記録でしたが、皆様いかがでしたか?
私は誰かに紹介するスタイルがこんなに難しいとは思っておらず驚愕しています。精進してまいります…。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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